大森元気/残像のブーケの制作日誌

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シティ前夜感 (2018年2月2週#3)

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■シティ前夜感
個人的に呼んでいるニュアンスで、1970年代中盤、フォークやロックがソウルやクロスオーバー/フュージョンを採り入れて“シティポップ”化していく、その「過渡期」の感じ。はっぴいえんどでいうと3枚目とか解散ライブ盤ぐらいの感じ?シュガーベイブ「SONGS」あたりもそうで、山下達郎ソロになると洗練されてしまってちょっと違う。小坂忠さんだと「はずかしそうに」よりはシティで「HORO」よりはカントリー。

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僕が勝手に線を引いているだけなので、明確な基準はないけれど、自分がアルバムを作る上でこだわっていきたいポイントではある。それに気づいたのはこの1年ぐらいで、残像カフェ時代には少しだけあった気がするけれど、ソロになりフォークロック化していく中でやらなくなってしまった。それは武器に出来るし、今後はまたやったほうがいいように思う。そういうわけで僕の作品づくりのこれからの指標の1つとなる気がしている。

昨年7月のライブ(宮下君のペダルスチール入りで菅田さん達とやった)のとき、そこにフォーカスしていくべきだと思い立って、メンバーに無理を言って、やったことのあるレパートリーを一新し、新曲2曲、初めての曲、既存曲のアレンジ変え等をしてステージに臨んだのでした。

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今回の作品には「メランコリー」という曲が入っていて、シティ前夜感を久しぶりに入れてみた。他の曲はフォーク/カントリー寄りになってしまったけれど、(バンド曲が少ないから仕方ないか...)これからアレンジなどで少し方向修正できたらしたいなと。(記、2月下書き時点)

 

2/7(水)
■旬
収録曲は昨日の案で心はほぼ決まった。どんどん進めよう。締め切りを決めていかないと遅れるばかりでなく、タイミングをのがすことになる。旬でなくなると作る意味をなくすことにもなりかねない。ここ数年の僕はそういうことが何度かあったから今回こそは頑張りたい。。

■公開済みverに追加録音
元旦に公開した「ぼくの愛する暮らし」。前記事のように新鮮味が薄れてきているので、これに追加録音したらどうなるか試しに録ってみた。

・エレピ入りバージョン
・エレピは無しでアコピとアコーディオン(keyで代用)入りバージョン
の2種作る。

シティ前夜感を増したかったのと、この曲だけフォークロックで浮きつつあったので「メランコリー」に寄らせようとエレピを弾いてみた。シティ前夜感というと疑問だが普通に曲が良くなった。ピアノのほうが良いと予想していたがエレピも意外にもよいかも。

パーカッションについては当初より悩み中。元旦に公開したバージョンよりもドラムループを大きめにミックスしたバージョンも当時作っており比較している。まだ答えは出ない。

・全ミュートしてコンガとシェーカーのみにしてしまう
・ドラムループのパターンを変える
・誰かに依頼し(後日のドラム録音とは別に)何か重ねるか。カホン?コンガ?

 ■「旅する~」仮ミックス
微調整

iTunes入れ直し
全飛びしたiTsunesは一晩でライブラリ入れ直し。プレイリストはおいおい。手間はかかっているが聴いてなかった曲を久しぶりに入れたり発見が多いし、新しい興味も湧いたので良かったことも多かった。

■7年後との波
シティ繋がりだと、前日にネットで読んだ大貫妙子のインタビューがよかった。前半のデビューの頃のエピソードも良かったし、7年ごとに波が来る話(波が来ていないときの話)はグッと来たなあ。www.redbullmusicacademy.jp

 

僕の波は7年ではないかもしれないが、次の波が来るのか来ないのか。来るとして、そのときに何処に出ても恥ずかしくないように頑張っていたいという気持ちはある。何度か書いているバッターボックスの話はずっと心のよりどころになっている。(あとでリンク貼っときます)