大森元気/残像のブーケの制作日誌

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録音ぞめ、怒涛のエレキギター開拓 (2019年1月)

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2019.1.1~2
2019年になった。年内いっぱいは家のことをやり、年があけてから録音作業再開しようと思っていたが、元日は何故かアルバムと関係ない新曲の作曲をしていた。(PCは使わずノートに)。

前記事と重複するが、一度始めてしまうと休み最終日まで録音だけで終わってしまう気がしてなかなか始められずにいた。引越しの準備、庭や植物の世話、そのための買い物、そして気持ち的に「この家での最後の時間をかみ締めたい...」そんな気持ちでいた。

インスタに、「お届けできるのは5年後くらいでしょう」と冗談ぽく書いたが、アルバムを録り始めてから早1年経ってしまった。その前にも保留にしたアルバムが2つあるし。。そう考えるとあながち冗談とも言えなくて困る。むしろ5年は絶対の期限にしたい。


1.2(水)
ようやく作業再開。この日は既に録ってあった「ぼくの愛する暮らし」のVocalのテイク編集。

1.3(木)
「ぼくの愛する暮らし」
・ダブル用Vo録音
・仮EGの本チャン。

「涙が出ちゃうよ」
マッキンに弾いてもらったベース入りのラフミックスを再チェック&整理。

「boys & girls」
・ラフミックスに一部Chorusを追加。
・秋にやりかけていたストリングスはいったん保留としてミュートした。これはこれで原型に近く、いっそのこと無しのほうが良いのかもしれない。

「メランコリー」
・足立君からもらったラフミックスに、こちらで録音済みの他パートを合成。
・仮でエレキギター(スライド)を弾いてみるも却下。イメージがまだ追い込めていないことに加え、僕はスライドがとても苦手だ。
・秋に作っていたストリングスは小さめで生かし新ラフミックスとする(フレーズはまだ改良が必要)

「旅するように歌うのだ」
すでに録ってあったコーラスデモ(みんなに歌ってもらうためのガイド用)の一部を編集。夏にみんなに歌ってもらったあと、再アレンジしたのが10月で、直後のコーラス録音のときに歌い直してもらう予定だったが時間切れのため延期になっている。


1/4(金)
昨日のラフミックスを聴く。

「ぼくの愛する暮らし」
ダブルエレキは1A部分は過多に思えて来た。弾き直す前の仮テイク時は小さくミックスしていたから慣れない。検討。(→結局生かした)

「メランコリー」
夜になり、昨日弾いてみて諦めたエレキのリベンジ。昨日はスライドにこだわっていたが、この日はスライド奏法でない普通の弾き方で全編。ザ・ビートルズにエイモス・ギャレットを足したようなイメージ(勿論上手くは弾けないけど)。ブルージーに弾くのは簡単だが、それでは曲を壊してしまう。ジョージのギターって過小評価されているけれどやっぱり偉大だなと痛感。

昨日よりはマシな気がするが5〜6テイク録って保留に。誰かに頼まないと無理かも...


1/5(土)
午前は自宅で「メランコリー」EG再リベンジ。昨日・一昨日はほぼ諦めていたが、この日初めてなんとかなるかもと思えた。まだラフな状態なので整理&部分的に弾き直しが必要。

夜から作業再開。そのまま翌朝まで200テイクを重ね大枠が完成。単にへたくそで200回やり直していたわけでなく、作りながら弾いていったため。(まあへたくそも事実だけど)

【追記】昼は足立邸でボーカル録ってました。公開時すっかり忘れてたので、次の記事に書きました


1/6(日)、8(火)、9(水)、10(木)
EG編集。修正したいところを弾き直したり、追加で録音したり。結局前日と合わせて250テイク以上いった気がする...。これでほぼ完成。

ビートルズにエイモス、と上で書いたが、僕の10代からのギターヒーローDr.K(=徳武弘文氏)の要素も入っていると思う。ギターもシグネイチャーだし。それらを自分の演奏レベルとセンスの範囲内で何とか昇華して、「メランコリー」のギターは出来た。ブルース的ではなく、ギターロック的でもなく、かといってカントリー過ぎもせず。自分の中では新しい方向性を開拓できた気がした。

今回は作りながら録っていったから、こま切れのモザイク状態だけど、流暢に弾けるようになりたいなあ。この方向性は、半年後に録る「涙が出ちゃうよ」でも踏襲することになる。