大森元気/残像のブーケの制作日誌

カテゴリから時期別・内容別に検索できます。スマホ版では非表示ですがアドレスバーの「あぁ」をクリック→「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択するとPC表示になり検索可能になります(iPhoneの場合)。

コロナ禍GW~ストリングス大詰め、コンピと映画のお誘い、映像研には手を出すな (2020.4.29-5.12)

f:id:kitakamadays:20201208124409j:plain

2020.4.28 (火)

「残像のブーケ/仮作曲。アルバム1曲目用の短い曲、半年くらい作りかけてはボツにし続けている。今日のAメロは割といいかも?

「ブランケット・ブルース」ギターソロ チェック→完成。
EGソロ、EG1、EG2の3本をアダチ君に送る。


4.29 (水祝)
外出自粛期間ということもあるのだろうか、この日誌のアクセス数がいつもより多かった。別ブログと違いこっちは専門的・備忘録的なことを書いているから読みにくいし、アクセス数も期待していないので、こんなふうにアクセスが多いと逆に大丈夫だったかな?とひるんでしまう(苦笑)

「boys & girls」
●パッドシンセ整理
●ブレイク部分の逆回転効果音 作り直し(先日のものがよかったので同じ方向で)
●ループ1・ループ2の有無を迷い中。「両方あり」「1のみ」「2のみ」「1を小さくして両方」の4パターンでラフミックスを作る。


4.30 (木)
朝・夜
●「boys~」ストリングス、フレーズがほぼ確定したので(直しもありつつだが)ボリュームのオートメーションを書き始める。この日は1番~間奏まで。

●「ブランケット〜」のEG3本送信済みだが、必要なフレーズを一箇所弾き忘れていたことに気づき、弾いてアダチ君に送る。


5.1 (金)

「残像のブーケ/仮」作曲つづき。昨日のAメロ・サビを生かし、Bメロはボツにして新しく作る。この日作ったものは転調をどんどんしていくスタイル(戻ってくるのが大変!)。一応最後まで出来たが完成とは言えず。(→後日却下)


5.2(土)
5連休スタート。去年は家族の協力でGW中1人きりで作業したが今年はコロナでそんな状況ではない。が、いつもより時間が取れることは確かなので一気に進めていきたいところ。

「boys & girls」バイオリンのオートメーション続き、ビオラ、チェロも一気に。今回のアルバムでストリングスを入れるのは「メランコリー」に続き2曲目だが、メランコリーよりうまくボリュームのカーブが書けた気がする。



5.3(日)4(月祝)
●上記「メランコリー」よりうまく出来た要因として、思うよりかなり大げさに強弱を付けていいのだと気付いた(アレンジの方向や楽器数にもよると思うが)。それを踏まえ前日完成したものをブラッシュアップしていく。

(同様に「メランコリー」も再調整したくなったが、すでに完成しているので踏みとどまった。後日聴き直したら全然大丈夫だったので良しとする)

●ループ2 調整

●アナログシンセ
ストリングスが出来てきたので半年前に完成していた単音アナログシンセも再考。ラストの動き回っていたところはストリングスの邪魔しないようにシンプル化。

●1番のBメロはアナログシンセとストリングスをユニゾンさせていたが、シンセのみにしてストリングスは短い刻みに変えた。

www.instagram.com

↑ 前記事に貼ったものと同じですがこの動画の後半がその部分



◆コンピのお誘い
SSWよしむらひらく君発案のサブスク限定コンピ盤(コロナ禍打撃店舗支援コンピ『いちばん遅く、いちばん長い』)のお誘いを少し前にもらっていた。

公式リリースされていなく、権利的にOKであれば自主録音でも、ライブでも、自宅の弾き語りでもなんでも大丈夫ということなので、当初は過去曲で参加を検討していたが、今録っている新譜から提供してみようと思い立つ。

「いちばん遅く、いちばん長い支援」コンピレーション企画 | スタジオローサ




5.5(火祝)、6(水祝)、7(木)
「boys & girls」
●ストリングス
・オートメーションの調整をさらに大げさに調整。

・2番Bメロで白玉だったパッド系シンセを刻み系に変える。先日、1番の同じ箇所のストリングスを伸ばしから刻みに変えたが、同じ役割を2番ではシンセが担うという構図。

www.instagram.com

↑上に貼ったのが1番で、こっちが2番。

・サビのチェロを諸々修正。バイオリンに添って伸ばし系が多かったが、オーケストラでベース的役割を演奏するときのような、刻むようなものに。2番サビもそうしたが馴染まなかったためこちらは現状に戻す。

・降りてくる箇所のフレーズ直し。

www.instagram.com

前記事に貼ったものと同じですがこれがその部分。作者的にはとても上がる箇所。

・やっとストリングスの完成形が見えてきたので暫定版(クラッシュしたときのバックアップ的意味もあり)オーディオファイルに書き出し。

「僕の愛する暮らし」
●カントリー系エレキ
音作りをしない素の状態で送信済みだったが、音作りやボリューム調整をした状態で改めて書き出し。翌日アダチ君に送信。

「残像のブーケ/仮」
(日付不明だが多分この日あたり)
先日作った転調していくBメロはくどいのでやめた。シンプルめな別のBメロを思いつく。サビも今までのものを少し変えてやっと良さそうなものが出来た。歌詞はまだ推敲中。何度も作ってはボツにしてきた曲だったが、この日のものが採用バージョンの原型となった。


5.8(金)~10(日)
「映像研には手を出すな」のアニメ版をいっきに観る。正月に放送していたが1話しか観れてなく、実写化などもあり最近また話題になっていたりで観たいと思っていた。

youtu.be
↑ トレイラー(1分54秒)

ものづくりの楽しさ・素晴らしさ、こだわりを持って作るということ、時間の締め切りやお金などの制約のこと、売ることやマネジメントのこと、いろいろ考えさせられたし、とても気持ちがわくわくする作品だ。

ジブリのオマージュ的なメカニックの部分、それから毎回のように繰り広げられる妄想部分──想像上のメカがすぐ目の前に現れて、イメージを膨らませるのと連動して姿を変えていくメカや、それに乗り込んで物語の世界で冒険したりする──とにかく細かくリアルな描写も圧巻。

実写でのドラマは乃木坂の3人が演じていてファンとしては推したいところだけど、個人的にはアニメのほうが感動できたかなあ(すみません)

でもあの壮大なアニメの世界観を実写化するなんて本当無謀な挑戦を見事実現させた制作陣・俳優陣の努力は並大抵のものじゃなかっただろうなと。ドラマは原作でいうと初めのほうだけで終わっちゃうみたいで、明日が最終回。映画版に続くそうです。

原作(漫画)も読んでみたいなあ。まだ連載続いているそう。

TVアニメ『映像研には手を出すな!』公式サイト

映画『映像研には手を出すな!』公式サイト

大童澄瞳「映像研には手を出すな」 | ビッグコミックBROS.NET|小学館


「残像のブーケ/仮」

まだ未完だが先日やっと原型ができたのでiphoneで簡易録音。

「boys & girls」
・2ndバイオリンを復活。1stと同じフレーズでオクターブ下に配置。
・もろもろ最終調整(ストリングス4種、シンセ6種)


5.11 (月)
「boys & girls」
・パッド系シンセ、ストリングス調整
・ピアノ(効果音的短いフレーズ)を無しにしてラフミックス。有無の判断は後日。

ぼくの愛する暮らし」
・カントリー系エレキ 一部edit。何度も調整しているがオルガンより目立たなくする意図。ソロっぽいフレーズを弾いているのでなかなか塩梅が難しい。
・ベース...1か所先日アダチ君に修正依頼していたが、こちらで修正。


5.12 (火)
「残像のブーケ/仮」
先日はiphoneで録ったがPCに録音開始。デモのつもりだったが結局半年後このトラックが本チャンとなった(一部録り直し・コーラス追加はあり)。

◆映画制作のお誘い
夜、以前よりお世話になっている佐島監督と電話。3度目となる映画音楽制作の依頼。打ち合わせ&久しぶりに世間話。