大森元気/残像のブーケの制作日誌

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シンプルに練るということ(2018年12月5週#1)

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それだけが方法ではないけれど、シンプルなものにすることが今つくりたいもののヒントな気がして、それをテーマにしていたりする。まあ、ものによるけど。そして僕にとって、シンプルにする作業はとても複雑なのだ。「シンプル」と「ありがち」は全く異なるが背中合わせだから。さまざまなアイデアを一度床に散らばらせてからいい形に組み立てていく。

でもそんなことするよりも、何気ないときに出てくる鼻歌のほうがいい歌だったりして、いったんギターを置いて作るのも試し始めています。こうせつ先生※1は移動中に鼻歌でちゃちゃっと作るって話を聞いたことある。木村ひさし先輩※2はある時期、公園でノートも録音もなしで大声で歌いながら歌を作っていた。忘れるくらいなら良いメロディーではないと。そういうことかも知れないなあ。

でもまだそこまでいけなくて、あーでもない、こーでもないと色々こねくり回しては、一瞬キラッとするものを慌てて書き留める毎日です。 (instagramより)


そんなことを考えながら新曲を作る日々。ドラムを録った2曲だけではなんだか物足りないし、価格的にも元が取れなかったりで最低3曲、できたらそれ以上入れられたらいいなと。


12.25(月)
Key みんみん氏に打診、快諾もらう。


12.29(金)
■作詞
・「日々のブルース/仮」
・「冬の庭/仮」
「冬の庭/仮」は、のちの「冬のカーブ」で、この時点では「恋愛中」の内容。のちに「恋愛後」(追憶)の歌に書き換えることになる。創作で書いた歌詞だが、山の風景描写を入れてみた最初の曲になった。冬の感じも出ていて良い。

■弾き語りデモREC
・「日々のブルース/仮」 take1〜3
・「冬の庭/仮」
・「冬のスリーフィンガー/仮」
・その他カリンバ風ループ、アドリブのブルース等


12.30(土)
■東吾君に音源・楽譜など送信。
■多分この日に「日々のブルース」と「冬の庭」の歌詞を直している(前日も?)
■弾き語りデモREC
・「日々のブルース/仮」 take4
・「冬の庭/仮」 take2
毎日のようにこの2曲の弾き語りを録っている。ノート上で練り直すよりも、録ってから聴いてみたほうが冷静に判断できる。

冒頭で書いたように、無駄の無いシンプルなものを、そして耳に残るような、ふと口をつくような歌を作りたい。アレンジにももちろんこだわっていきたいけど、アレンジなんかしなくてもずっと歌いたいと思える歌がたくさん作れたらいいな。


クリスマスイブにfacebbokで流れたきた素晴らしすぎる動画。僕がいま作っているアルバムとはちょっと違うけど、僕がかつて組んでいた花と路地というバンド。いろいろやりたいことがあっちこっちと行ってしまったけれど、こういうことがやりたかったのかも知れないなあ、なんて。
 


※1 南こうせつ
親のカセットテープにより、かぐや姫南こうせつ氏の音楽と出会ったことから僕は音楽に夢中になって自分でも作るようになった。それ以来、現在までの27年間欠かさずライブに行っている。僕にとって音楽を始めるきっかけでもあるし、もっとも影響を受けたアーティスト。山で暮らしたり野菜育てたりっていうのは彼の影響というわけではないけれど...同じ道を行ってるな笑

※2 木村ひさし
クリンゴン、木村ひさしバンド、ソロなどで活動するフロントマン。2002~04年頃には彼らの主催イベントに度々呼んでもらったことで僕達 残像カフェの関西や仙台でのライブが実現、本当にお世話になりました。熱くて、真摯で、かっこいい不良なところもあって、常に刺激をもらっている尊敬する先輩です。お互い東京を離れてからはなかなか再会できないでいるけれど、またいつか競演させてもらいたいなあと。ずっと思っています。