繋がった糸~マッキンのベース、SOUL POWDER DRESSING! (2018年10/29~11/11)
引き続き秋の振り返り制作日誌です。
10/29(月)
2018年4月に自主制作でリリースしたBEST盤『メランコリー』ジャケ印刷。予算の都合で今回は印刷会社に出さずに某コピーサービス会社へ足を運びそこで少量ずつ行なっている(シール紙に出力し、紙ジャケに貼り付ける形態)。出力は店員さんがやってくれるが、シール紙の印刷は紙詰まりがそこそこの割合で発生する。前作も同じ形態だったが黒ベタが多いデザインのせいかずいぶん頻発している。デザインもしくはパッケージ形態をリニューアルすることも検討しなければいけないだろうか。やはりお金かけないとダメだよなー。赤字と分かっている場合でもそれをすべきかどうか、というジレンマもある。
10/30(火)
●足立君が昨日送ってくれた先日のコーラス録音後のラフミックス届く。(「涙が出ちゃうよ」「boys & girls」ほか)
●「群青色」ピアノ編集。
●「群青色」「涙が出ちゃうよ」のREC用データをマッキンに送る。
●スケジュールを見直し&組み立て。
自分以外のパートをどの順番で録っていくか(スタジオやみんなのスケジュール確保)、また足立君のホームスタジオと別に、大森自宅で録音する分に関して新機材(特にインターフェイス)を購入するか否か等。スケジュールと予算繰りの両面から、どれを優先するかなど検討する。
11/3(土)
マッキンにイメージや要望送る
11/5(月)
マッキンから「涙〜」のテスト録音のラフミックス届く
11/9(金)
マッキンに要望送る。(すでに最高だが、指定させてもらいたい箇所やイメージ的なことを諸々)
11/11(日)
マッキンからベース本チャンテイクラフミックス届く。OKテイクとなる。奇遇にもベースの日でした(笑)
僕のベースを先日マッキンは褒めてくれたけど、やっぱり腕利きのプレイヤーに弾いてもらうと全然違いますね。曲全体が激変して感動。フレーズやグルーヴは言うまでもなく、音自体が太い。存在感が凄い(弾きすぎているという意味ではない)。まだ他の楽器の録音が済んでなく、どうアレンジしていくか少々迷っていた時期だったが、出来上がりが本当に楽しみになった。
マッキンもツイッターに書いてくれました。
◆繋がった糸
そうそう、途中で思い出したことが。
お願いした楽曲「涙が出ちゃうよ」は、今回はアレンジを少々を変えたのだけど、元々は10年ほど前にライブで演奏していた曲でした。僕の当時の新バンド“Everybody has the Waltz”(大森+岡田梨沙+村田シゲ)のレパートリーで、解散後は新・残像カフェのレパートリーに。
その頃はマッキンや梨っちゃんや、梨っちゃん周りのバンド達(モノノフルーツの面々とか他にもたくさん)、あとスダッチこと須田祐一郎氏にも出会った頃で、それまでの残像カフェの頃と違ったシーンで音楽仲間がぐっと増えた時期でした。
中でもスダッチ氏のやっていたバンド“SOUL POWDER DRESSING!”(ベースはマッキン)のライブが大好きで何度も観に行きましたね。(マッキンプロデュースによる名盤『Makkin & the new music stuff』の1曲「君が好き」のボーカルに僕を指名してくれたのがマッキンとの出会いでしたが、この曲はソウルパウダーの持ち曲でした。)
演奏がうまいとか、ライブが楽しいとか、スダッチのステージングとかそういう要素とともに、楽曲の面――ブラックミュージック(特にソウル)をベースに置きながらメロディーはポップというのが大好きな理由の1つでした。
それで「自分もあんな曲が書きたいなあ」と思って作ったのが今回の「涙が出ちゃうよ」だったのでした。
どの曲ってのはないのですが(だからパクリではない!)、ここらへんの曲の雰囲気とかテンポ感ですかね、自分も作ってみたい!と思った感じ。
そうして出来た「涙が出ちゃうよ」。すでに2008年にライブバージョンをリリースしているにもかかわらず今回録ることにしたこと、そして思ってもみなかったマッキンからの逆オファー。そしてマッキンに頼む曲を何にするかと考え、この曲にしたこと。(そのときはインスピレーション元のことをすっかり忘れていたにもかかわらず!)
それらが繋がって、気づいてみれば“元ネタを演奏していた本人にベースを弾いてもらう”という結果に。すごい縁を感じたなあ。インスピレーションの経緯を思い出したのがマッキンからデータを受け取った夜でしたね。いやぁ、演奏の凄さもあいまって、興奮しました。