大森元気/残像のブーケの制作日誌

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続・シンセ試行錯誤~完成(2019.9.18-9.30)

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2019.9.18(水)
ひきつづき「boys & girls」。
リードのシンセを1から見直し。前日、Bメロは削除しサビで弾くというアイデアを思いついたが結局やめた。
・1番のBメロはストリングスとユニゾン
・2番のBは1Bを少しだけ展開させた形に。ただし派手にしすぎないようにする。
・サビは何種類か試した末なしに。ラスト何度も繰り返すサビだけありにする。自由に動き回っていたフレーズを整理していく。


9.19(木)

昨夜マッキン(松木俊郎)から届いた「群青色」のベース確認。
ただかっこいいだけでなく、自分の中でこうしたいというイメージがけっこうある曲だったがそれらを汲んでくれていてとても嬉しい。いくつかリクエストがあったので伝える。


9.20(金)・23(月祝)
「群青色」マッキンベース。リクエストを伝えた昨夜のうちに修正テイクが届く。朝確認。微修正のやりとりの後完成。

この曲はこれで全パート終了。マッキンのベース、スガタさんのジャズフレイバーも生き生きしているし、間奏でのみんみんのフレーズは僕には思いつかなかったもの。地味な曲ではあるが本当に化けたと思う。ピアノ弾き語りだった未発表曲をこういう形で発表できることになり本当によかった!

「boys & girls」シンセの音色をいろいろ試し中。別パートでループのシンセもあるのだが、その音色も2014年のもの(未発表打ち込みVer)から変えたほうがよいかも?と迷い中。


9.24(火)
同曲。シンセの登場箇所を再検討。
・最後の複数くり返すサビの初出箇所を遅らせた。
・2番はAメロ・Bメロと登場箇所が続くため少しうるさい。対策としてB冒頭の休符を多めにし、AとBの間に弾かない部分を作る。フレーズもサブ的な役割に変えて存在感を減らす。

ラフミックスは、(a)現状の音色、(b)レトロだがやや攻撃的な音色、(c)シンセなしの3種類作る。


9.25(水)
昨日2種類の音色のうち、レトロのほうでいこうと決めた。

フレーズは修正が必要。朝移動中、フレーズを整理しながら作り直し。僕は通常、複雑な転調などなければ頭の中だけでフレーズや和音は作れる人なのだが、今回はシンセがストリングスや歌とぶつかりやすいアレンジなので電車内だが譜面に書いて作っていった。

夜作業時それをもとに修正していく。


9.26(木)
朝。昨夜のものを聴いてみる。ようやくフレーズが整理できてきた。ストリングスはともかく、単音シンセは本来、自由で簡単な作業のはずなので先を急ぎたい気持ち。

夜。フレーズさらに整理。


9.27(金)
フレーズ整理がまだ足りない。特に2Bは歌メロに対して2つの裏メロ(ストリングスとシンセ)を登場させているためどうしてもごちゃつく。ラストのサビ繰り返しも同様。再度電車で譜面を書きながら整理する。

夜それを元に修正。音色は検討中の2案と別のものも試してみる。寝落ちしつつ、へんてこな音色に変わって元に戻らなくなったり(苦笑)、最終的に一番最適と思われる音を見つけた。(後日再変更)


9.28(土), 29(日)
同曲
・何点かフレーズの整理後、ストリングス(5パート)・アナログシンセようやく完成。
・編集済みのボーカルのチェック

「涙が出ちゃうよ」
アナログシンセ修正。ゴールデンウィークに仮で弾いたものを元に、曖昧なところを直していく。一旦完成。

上記2曲分を足立君に送信。


9.30(月)
・足立君に昨夜送ったトラックの説明と、今後の大まかなスケジュールなどをメールで送る。
「涙が出ちゃうよ」シンセ一部修正、再度送る。

というわけで「boys & girls」のシンセおよびストリングスがようやく完成。

最初はストリングスもシンセも無しというところから軽い気持ちで入れてみて始まったアレンジ。ずいぶん長い時間がかかってしまった。短時間ずつの作業ではあるが、この1曲だけをほぼ毎日作業して修正をくりかえし、結局1ヶ月以上かかってしまった...。

まだ編集作業や録っていないパートも残っているものの、これが終わったことでアルバムの大きな山は越えた気がした。ラストスパートに向かって引き続き頑張っていきたい。(後日注:半年後、この曲はさらに大改造を加えることになった(!))

10/4と6に参加メンバー含む友人たちに会う機会があるから、関係者用のプロモーション盤(CDR)作成の案もあったが結局断念。