エスクワイヤー(1PUテレキャスター)にフロントピックアップを増設する(2020.12.19~2021.1.9)
2020年末~2021年1月の振り返り中です。
レコーディング関係・曲づくりのことなどは前記事で書きました。今回の記事では同時期に行なっていたテレキャスターのピックアップ交換について振り返ります。
◆1PUの美学、2PUの誘惑?!
2020年秋の個人的テレキャスターマイブーム。聴くのみならず、改造したいブームも到来。
先にボロボロ状態だった赤テレ(Dr.Kモデル)のブリッジを変えたり、ベンダーなんやかや、、あれこれやった。こちらの記事に書きました↓
oomorigenkirecdays.hatenablog.com
そして今度はもう1本の愛機、黒いテレキャスター。(正確にはテレキャスターではなく「エスクワイヤー」リイシュー)。テレキャスターにはリアとフロント、2つのピックアップ(以下PU)が付いているが、これはリアに1つだけだ。
2008年購入以来1PUの潔さに美学を持ち愛用してきたけれど、ある時スタジオで普通のテレをレンタルしたとき2PUの魅力を知ってしまった(ミックス・ポジションの音色が最高だった!)
そのときは予算的な理由でそのままになっていたけど、今回4年越しで増設の想いが再燃。いよいよ実行に移すときがきたかなと。
◆セットで購入するか、フロントだけ買うか
PUの前にひとまずブリッジ交換(→以前の記事に書きました)
before
after
6wayもあったが伝統的な3wayで。弦の横すべりを防ぐための溝が切ってある。なお材質はブラス (真鍮)。別ラインナップとしてチタンもあり。
そしてPUは何を付けようかあれこれ迷いまくった。選択肢として
・フロント+リア両方とも購入(セットで売っている)
・リハは4年前に交換済みなので、フロントだけ購入して増設する
魅力的な商品がたくさん出ているし、実際に弾いて試せないので色々なレビューや口コミを見比べながら音を想像していく。たくさん情報を集め過ぎてよくわからなくなっていく...苦笑
これも先ほどの過去記事に書いたがSNSで友人達からアドバイスをもらってP-90案やゴールドフォイル案、ノーマルタイプだったらリンディーフレーリン製がおすすめとか、いろいろ情報をアドバイスをもらう。
ハムバッカー(画像引用元:サウンドハウス)
P-90(画像引用元:サウンドハウス)
ゴールドフォイル(画像引用元:リットーミュージック)
P-90やゴールドフォイルにも揺れつつ、本命はノーマルのフロントをつけようと思っていた。けれどどうせなら良いものを付けたいと思ったので今回は予算オーバーのため延期(REC中のためそちらに回したい)。
そこで暫定と言ってはあれだが、赤テレ(Dr.Kモデル)のPUを外して黒テレに付けてみるのはどうか?と思い立った。これならお金がかからない。
◆ザグリを広げる
12.19 (土)
エスクワイヤは前述のとおりPUが1つしかないが、開けてみるとフロントにも増設できるようにあらかじめ同じザグリ(PUを収めるためのスペース)が確保されている。付けたくなったら気軽に増設して2PU仕様にできるというわけだ。
しかし、今回付けようとしたのはDr.KテレのPU。Dr.Kテレはテレキャスターではあるものの、フロントとセンターに付いているのはストラト用のPU。そのためサイズが微妙に違う。
したがって(1)ボディのザグリを大きく加工、(2)ピックガードも加工が必要となった。専用の工具や彫刻刀もないので、金属ヤスリ(100均で売ってる棒状のもの)と穴あけ用の電動ドリル(IKEAで以前購入した電動ドライバー兼用のもの)でやってみた。
ちなみに、前述のとおり将来的にはノーマルのフロントPUを載せる可能性が高いので、それも考慮してネジ穴は残しておきたい。ということで今回のフロントは吊り下げ式にした。(フロントPUの取り付けには2つの方法があり、ボディに直接か、ピックガードから吊り下げるかの選択となる)
◆ピックガードの加工
ピックガードも加工。これは以前買っておいたものがあったので微調整のみ。
若干色味が違う。今までのもの(手前)はわずかにグレーが入ってるのかな。テレ用に購入したもの(奥)は白い。グレー入ってるほうが渋くでかっこよかったけど...まあ仕方ない。(あと経年変化でどのみち色は変わるだろう)
このピックガード、前回PU増設を思い立った4年前にオークションで落としたもの。安かったので仕方がないが、結構手作り感があってカーブの部分など作りが粗かった(4年保管していて今さら気づいた笑)。
特にコントロールノブの乗っている金属プレートと隣り合うカーブが合ってなくて、ネジ穴を空け直すかピックガードを削るか、どちらかをしないと取り付けできないという事態だったので、金ヤスリで加工。
ピックアップが顔を出す部分についても、テレ用とストラト用では微妙にサイズが違うので削って広げた...気がする(ここらへんは記憶が曖昧です、すみません)。配線は後日。
◆レースセンサーPUをフロントに増設
Dr.Kテレキャスター。テレキャスターながら3PU仕様、フロントとセンターにはストラト用のPU(レースセンサー)がセッティングされている。
12.21 (月)?
いよいよ配線。Dr.KテレからセンターPUを外して黒テレにつけていく。
楽器の配線(ハンダ)は人生2度目。1回目(4年前)のときはリアのPUをデフォルトのものから別のものに交換したときだが、このときは配線は同じでただ単純に付け替えるだけだったので知識は不要だった。
今回はそうでなくいろいろと配線を変える。ネットで配線図を調べてそれを見ながらやっていった。知識ある人からみたら簡単なのかもしれないが素人の僕には難易度が高い、、。
こちらのサイト様などを参考にしました(画像も同じサイトより)
*テレキャスターのサーキット色々【パート3】 | ポップ☆ギターズ
エスクワイヤー(図上)からテレキャスター(図下)の配線に変えていった。
というわけで手探りではあったがなんとか完成(ハンダが汚くて何度かやり直した)。音が出て、セレクタを切り替えると音も変わることを確認。感動!
こんな感じになりました。レースセンサー、なかなかマッチしています。
◆レースセンサーからノーマルストラトPUに変更
12.29 (火)
さてその後。さらに再改造することに。フロントに付けたレースセンサーPUはやめて、新たにストラト用のPUを購入することにした。
理由は忘れたが、特に悪いとかではなく。ただDr.Kテレとキャラクターが似てしまったため(同じPUを付けたのだから当然だ)。あと気分的な問題? 自分の中でなんとなく黒テレはロックな気分のときに弾くことが多いのだけど、その気分と音が合ってなかったのかな。(ここらへんも記憶が曖昧です、すみません)
ストラト用PUとしてスタンダード、かつリーズナブルなこちらを購入
というわけで、フロント用のPUを購入することに。テレ用をつけてもよかったのだけど、テレは前述のように本命のいいやつを将来的に買うつもりだから、今回はストラト用を選択。
つけてみてよかったらそのまま使い、イマイチなら本命の良いやつを買うまでの暫定仕様とする。外した場合は赤テレに転用もできる。
1.2 (土)
購入したピックアップを取り付ける。
相変わらず慣れてなくてハンダが下手くそだが完成。
なかなかカッコいい気がする!
クラレンスホワイトや長岡亮介氏(東京事変 浮雲氏)もこの仕様のものを持っている。真似したわけじゃないけど、お二方とも尊敬するギタリストなのでリスペクトの意味もこめて。
ameblo.jp
上記はクラレンスホワイトのギターの写真が載っているサイト 画像:ギターマガジン 2016年1月号
こちらは僕が誌面を撮ったものですが、長岡氏のギターが紹介されている。
外したレースセンサーを元々ついてたDr.Kに戻す作業も完了。2本並べてみました。
1.3 (日)
さて取り付けから1日。気のせいかノイズが多い気がする。そこで近くの楽器店(全国チェーン)に赴き見てもらうことにした。
しかし店舗で修理しているわけではなく預からないと見てもらえないそうだ。そして年始時期でさらに日数がかかるとのこと。断念して持ち帰る。
都内に在住していた頃は楽器屋さんに持っていけばその場で見てもらえるお店もけっこうあったんだけどなあ、仕方ない。。以前お世話になっていた永福町のリぺアに連絡。正月休みでつながらず。
1.4 (月)
永福のリぺア屋さんに再度TEL。今日から営業開始だが外回りのため不在とのこと。後日持っていくことにする。
1.9 (土)
永福町のリペアショップ(DOG EAR/ドッグイヤー)へ。見てもらったところ特に異常といえるほどのノイズはないとのこと。もちろんエレキギターの構造上、多少のノイズはあるものだがそれは他の楽器でも同じ。(それすら無くすような改造もあるが、それをすると明らかに音が変わってしまうそうだ)
ということで何もせず終了。(いろいろチェックしてくれたのに無料でした、ありがたや....)
今思えばだが、自宅でチェックしたときアンプで鳴らさずにインターフェイス→PCに繋いでそれをヘッドホンで聴いていたので余計に目立ったのだろう。
早くスタジオやライブで鳴らしたいな。今までリア一発だったのが、リア、フロント、ミックスと音にバリエーションができたので色々研究したい。ライブでの披露時を楽しみにしていただけたらと!