大森元気/残像のブーケの制作日誌

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ついにミックスまで完了/志村けんの流儀~初めて見る人のことを常に考える、マンネリ肯定論(2021.3.8-3.31)

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11か月前の振り返り、続きです。

前記事にて、録音・編集すべて終わりました。録音が終われば次はミックス→マスタリングという流れです。ミックスは録音・編集と同時進行ですでに始めていて、完了済の曲も何曲かありました。

今回記事はミックスのチェック~修正希望のやり取りをしながらミックス完成まで。とはいえ簡単な道のりでなく、終わったはずの編集をまた直したくなったり、何度も修正してもらったり...。エンドレス地獄の様相で本当に毎日やり取りをし続けていました。

2021.3.8 (月)
・アダチ君にリクエスト送る。(「boys」「ぼくの」「ブーケ」)
・アダチ君よりMIX更新版届く(上記3曲)
「boys」シンセ差し替え検討


◆録音・編集完了後の編集やり直し
3.9 (火)
・アダチくんからミックス更新版届く。(「boys」「ぼくの」「ブーケ」

・「全曲すべてのパートの録音・編集終了」と言った後だったが、「boys&girls - Ab MIX」のアナログシンセとループのシンセを差し替えを決定、修正作業→翌朝アダチ君に送信。

アナログシンセはフレーズ再検討。ループはリズムをエイトのものと16ビートのものでブロックごとに変えており、その組み合わせの変更。


3.10 (水)
・「残像のブーケ」ミックスOKと返事。
・「boys」「ぼくの」リクエスト送る。
・同日夜「ぼくの」更新版届く。


3.11 (木)
・「ぼくの愛する暮らし-Ab MIX」ミックスOKと返事。
・「boys」差し替えたシンセとループ、微修正作業


3.12 (金)
「boys」シンセとループ、修正済みデータをアダチ君に送信


3.13 (土)~15(月)
・3/13「boys」追加リクエスト送信。
・同日MIX更新版届く。
・再々度シンセとループ微修正作業


3.16 (火)
「boys」修正データ、リクエスト送る。


3.17(水)
・アダチ君より「boys」MIX更新版届く。
・リクエスト送信
・同日深夜、更新版MIX届く。


3.18(木)
「boys-」リクエスト追加送信
・効果音的なフレーズ(短くて速いアルペジオみたいなやつで、他所で鳴っている)をサビ前(1番・2番とも)に追加したくなる。アダチ君にコピペで依頼。

これは場所的にはシングルMIXでストリングスがいた箇所で、今回アルバムMIXにするにあたりストリングスを全削除したので何か代わるものが必要という判断から。

・ループ再々々調整ver送信。

・ド頭のドラムのフィルインを削除依頼。実はこのフィルは元々なかったもので、シングルMIXのときに他所から編集で移植したもの。それを本来の形に戻した形。

その他リクエストも合わせて送信。

・一度OK出した「ぼくの愛する暮らしAb MIX」マンドリン音量微修正依頼。

・同じく「リフレイン」微修正依頼(一番最後のエレキの消え方)


3.21 (日)
・アダチ君よりMIX更新版届く。(「ぼくの」「boys」「リフレイン」


3.22 (月)
・「ぼくの愛する暮らし Ab mix」「リフレイン」OKと返事。
「boys-」リクエスト送信。ループでまだ迷いが残っているので2パターン作成依頼。

3.23 (火)
・アダチ君より「boys-」MIX更新版届く。


3.25 (木)
「boys-」ループ何度目か分からないが再々修正したデータを送る。ここにきてエレキギターとかも気になってイントロのみ調整依頼。


3.26 (金)
「boys-」アダチ君よりMIX更新版届く。


3.27 (土)
「boys-」やっとのやっとほぼ完成と思えた。微修正のみ依頼。


3.28 (日)
乃木坂46 二期生ライブを配信で視聴。不遇と言われた二期生、やっぱり熱かった。エモいというべきか。


3.29 (月)
乃木坂46 一期生ライブを配信で視聴。1期生あっての乃木坂だし、僕も好きになったきっかけは一期生だったが、やっぱり前日の2期生のエモさのほうが印象に残っている。

「boys-」アダチ君からMIX更新版届く。


3.30 (火)
志村けんのドキュメンタリー、流儀に感銘
ちょうど1年前に新型コロナによる肺炎で亡くなった志村けん氏のドキュメンタリーを観る。

彼の死はショックすぎてあの直後はすべての追悼番組を見れない自分がいた。偶然みたというのもあるがやっと観れるくらいまでには落ち着いたか。感銘を受ける。

「マンネリは悪いことじゃない。むしろそれを目指す」

はじめて観る人がいるかもしれない。だからその日の気分で変にアレンジを入れたりせず、いつも通り、初めて見る人が楽しめるようなパフォーマンスをするべきだ。(それは落語や歌舞伎などにも通ずるなぁ) そのことを忘れちゃいけないということだそうだ。

僕なんかは変わり続けることや、新しいことに挑戦することのほうがかっこいいと思ってしまうタチなので、この言葉は目から鱗だったし、感銘を受けた。

それに加え、「自分で飽きないこと、楽しんでいないと絶対だめ」(言い方は違うかもしれませんが)。これは一見マンネリ肯定と矛盾するようにも誤解されそうだが、そうではなくて、「同じことを毎回新鮮な気持ちでやる」ということだ。

そんな信条の数々。面白いだけでない、(そんなことは言うまでもないが)やはり偉大な人だったなぁ。

 

3.31(水)
「boys-」ミックスOKの返信する。これで全曲のミックスが完了。

最後のほうはもう本当冗談でも誇張でもなく完全に終わりが見えない状況になってしまっていた。録音・ミックス含め足掛け3年4か月。彼には本当にお世話になりました....。

(後日追記)
と思いきや、このあと4度にわたりミックス修正をお願いすることになる。本当すみませんでした!!