残像のブーケ始動、コンピ発売、MV制作、ホームページ移転、映画音楽などなど(2020.5.24-6.5)
5月下旬~6月遡りです。
コンピ用の1曲を提出し(前記事参照)、アルバム曲の作業はまだまだ続くのですが、その前にやるべきことが2つ。優先順位を考えながら作業を進める。
1.「アートにエールを」映画音楽(2曲)
都のコロナ措置「アートにエールを」に出品する映画のための音楽を依頼されていた。大まかなストーリーやイメージは打合せ済。絵はまだ届いていない。まだ何も手をつけていない。締め切りまで2~3週間。
2.「ぼくの愛する暮らし」MV
コンピの1曲とは言え、新プロジェクト名(残像のブーケ)初のリリースであるわけで、MVを作ったほうがいいことは疑いの余地なし。自分で作るので特に締め切りはないが、コンピがリリースされる6月初旬までに作りたい。ということでこれも2~3週間。
3.アルバム楽曲 録音・編集の続き
上の2つを優先するべきなのだが下書きを見るとまだアルバム作業してるなあ苦笑。多分難航していた「boys & girls」のストリングスがやっと完成したので、同曲の他のパートをさっさと終わらせてアダチ君に投げてから次のことに専念したいという気持ちだったのだと思う。
◆MV案構想
2020.5.24(日)
数日前から案をいろいろ考えているが、外出自粛期間のためその中で作れるものは何か?と考える。
非常事態宣言自体はほとんどの地域で解除されたので、厳密には屋外やスタジオ等での撮影もできなくはないが、やはりコロナ禍で作る”記録”の意味もこめて自宅で制作できるようなものにしたいと思った。
案をいくつか。
(a)リスナーや友人から動画を募集するアイデア
(b)手紙を書いているもの。これは曲名を英訳したとき(サブスクに登録するときに必要だったので)「dear my life」となることを知り、dearつながりで手紙を書くシーンを思いついた。
(c)メンバー全員に家で演奏しているような動画を録ってもらい、リモートで同時中継しているように見せる
(d)自分の演奏シーン(自宅撮影?)
などなど。
ただそれぞれ労力と協力が必要。(a)動画募集案や(c)演奏動画撮ってもらう案などは謝礼が必要になるし(予算も限られている中、録音のギャラも待ってもらっている)そうなると現実的ではないかなぁ。ただ、レコーディングしていたときにiphoneで動画と写真を録ってあったので、音とはシンクロしないがそれを使えそうだ。
また(b)の手紙案・(d)の自宅演奏案は自分のみ稼働でいけそうなので、どれか1つということではなく、これらをまとめて1つの作品に組み立てていくのが一番現実的か。いずれにせよコンピが発売されてしまうので早めに決めなければと焦る。
●「boys & giils」
ストリングスをようやく作り終えたこの曲。この日はエレキギターを録り直してみた。
今までに2本録音済み。旧2本と新1本の組み合わせを検討(ほかに別に歪んだギターを録るアイデアも)。ラフミックスもいくつか作った。ループのシンセ(2種類)のうち1本を無しにしてみる案や、頭サビ部分のドラム・ベースを無し(orドラムだけ無し)にする案も。
5.25 (水)
●「アートにエールを」映画音楽の件、台本届く。タイトルは「遠くの窓から」
●見覚えある日にちだと思っていたら映画『嵐電』公開から1年だった(何度も書いているが、あがた森魚氏が全音楽を担当し、氏の呼びかけによりエンディング曲でコーラスで参加させてもらった作品。初日舞台挨拶や授賞式のミニライブにも参加させてもらって、よい経験をさせていただいた)。
この日、1年を記念して公開初日のミニライブの動画がTwitterにアップされていた。
🦊映画『嵐電』公開から一年を記念して、5/24(金)夜のテアトル新宿、上映後のあがた森魚さん・大森元気さんミニライブから少しだけ🎸
— randen2019 (@randen2019) 2020年5月25日
『嵐電』主題歌「島がある 星がある」です🦝 pic.twitter.com/Q68512Yad3
●乃木坂46「世界中の隣人よ」MV公開(のちに配信リリース)
前情報を全く入れていなくてしかも電車で見たので一瞬何が起こったか分からなかった。卒業メンバーも11名参加するサプライズの新曲。
ブログにもいろいろ書いたので割愛するが、コロナで人影のない風景と、人にあふれていた今までの景色を対比して映していたこと、それから自宅から歌っているシーンなど、自分がこのとき作っていたMVと共通点がいくつもあった。
オマージュや真似をしたわけではなく偶然発想がかぶってしまったので、「そうだよね」っていう親近感と、先にやられてしまったという悔しさの両方を感じた。
5.26 (火)
「ぼくの~」MV
絵コンテらしきものを描く。今まで演奏動画やMVをいくつも自主で作ってきたがいつも行き当たりばったりだった。絵コンテを書いたのは初めて。
5.28 (木)
「アートにエールを」映画音楽
編集中の暫定動画届く。作曲開始。今回はノートに書いて主旋をつくっていくのではなく、最初からPCで作っていくことにした(必要な楽器も仮でどんどん入れていく)
1曲目、SE的な曲はすぐ出来た(後日注:採用されたのは別の曲)。2曲目クライマックス~エンディングの曲は苦戦。一応1曲と、未発表既存曲のインスト化させたものの2案を録音。う~ん、どうだろう...という感じ。
5.29 (金)
●コンピ関連の連絡くる。第1弾・2弾と連続リリースするそうで、ぼくは第1弾のほうになった。リリース日6/5予定とのこと。第1弾になったのは嬉しかったがMVの期限がかなり近い....。
●「アートにエールを」映画関連
・企画審査通過の連絡。
・作曲2日目。昨日のものが伴奏っぽかったので主旋律を何パターンかオルガンで作りながら弾いていく。また別案として3曲目を作る。
5.30 (土)
「アートにエールを」映画音楽 作曲 3日目。4案目を作曲。
5.31 (日)
◆映画曲を保留にしMV撮影
映画曲を一旦保留とし、自宅にて「ぼくの~」のMV撮影。
MVは昼の光が必要だったし時間もかかるので土日で作らなければならず、6/5サブスク解禁日あたりに公開するとなるとこの日がラストチャンスだった。前日までは映画のほうにウエイトを置いていた。こちらのうほうが締め切りは先だが遅延すると他の人に迷惑がかかるため優先度としては映画のほうが高いのだが、原型とは言えひとまず4案できたのでいったん後回しにする勇気が持てた。MVやはりリリース日に間に合わせたいし...ということで撮影に踏み切る。
公開前の予告画像。手紙を書く案は歌詞と曲を書くというアイデアに変更。
◆難航していたストーリー
構想で難航していたのはストーリーや意味づけがうまくいかなかったこと。だけど、もうこの際こだわりすぎず、言い方は悪いがどんなものでもいいから作らないよりはマシ!という気持ちになり敢行した。
いろいろストーリー考えてしまっていたが、シンプルにしていけば妥協ではなく案外成立してしまうのでは?と思えてきた。
ここで解説してしまうのもつまらないかもしれないが、制作日誌なので一応書いておく。「自粛期間で無気力になってしまった」という設定で、友人達との楽しい日々を思い出していた。みんなとの楽しい写真を見ているうちに「よし頑張ろう」という気持ちが湧いて、曲を書き、家から配信で歌ってみよう、というストーリー。
その後編集時に過去=モノクロ、コロナ禍の現在=カラーで差別化。ちなみに娘が乱入したのは予定になかったが、「子どもの寝顔を」という歌詞もあるし、他の曲はともかくこの曲は等身大感が出てもいいかなと思ったのでそのまま完成版にも登場させた。
6.1 (月)
●MV
会社仕事が出勤日だったのでその行き帰りで足りない動画素材をiphoneで撮影。ソーシャルディスタンスにまつわるいくつかの風景を。
●「アートにエールを」映画音楽
声の調整を除く編集済み版が届く。秒数などもこれに合わせていくことになる。
6.2 (火)
●MV、撮り直したいシーン(自宅にて1カットのみ)を撮り直し。
●編集作業完了、テスト版を書き出し。
●写真・動画を使わせてもらったメンバーに確認・許諾のため送る。
6.3(水)
MV完成
6.4(木)
新プロジェクト始動にあわせて新しいホームページを作成。初心者にも作れる、有りもののサイトだが選択肢も多くなかなか作業量が多い。
6.5(金)
いよいよコンピ盤「いちばん遅く、いちばん長いvol.1」サブスクリリース日。
●ホームページひとまず完成→コンピ解禁の18時に合わせて公開
zanzow-no-bouquet.jimdosite.com
新しいホームページです。半年たっちゃったけどまだいろいろ充実してませんね、、、
●「ぼくの愛する暮らし」MV公開
youtu.be
完成した「ぼくの愛する暮らし」MV。
●そしてもろもろをブログ&各SNSでお知らせ
こうして何とかぎりぎりでMVとホームページと各種お知らせが間に合った。反応もたくさん頂けて嬉しい。
前記事にも書いたが、コンピに誘ってもらったことで、新プロジェクト「残像のブーケ」スタートの時期を決めるきっかけとなり、本当によかった。コンピがなかったらマイペースなままひたすらアルバム作り今でもずっとやっていただろう。コロナはもちろん深刻で悲しい出来事だが、そこから生まれたこのコンピ盤には本当に感謝だ。
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◆再生するだけで支援になります!
再生回数に応じて還元率が決まるサブスクの仕組みを生かして、その収益の一部または全部を、アーティスト自身が指定したライブハウスやお店に寄付されるシステムとなっています。
聴けば聴くだけ支援になるというわけで、このコンピのタイトルもなるほど!という感じですね。最低3年は公開されているはずなので、末永くよろしくお願いします!