ソロバンド / 北山昌樹ドラム録り / ディレクションのプレッシャー(2018年9月3日)
前記事の続きです。
◆ソロバンドと「リフレイン」
リフレイン acoustic ver / 大森元気(2013)
北山さんにお願いしたのは「リフレイン」という曲。5〜6年前からたびたびライブでやっているギターロック的な曲で、今回が初音源化。
バンドverの動画がなかったので弾き語りverを貼ってみました。だいぶイメージ違うけど、これはこれでぐっとくるなぁ。ヒリヒリしてる。歌詞変えようと思ってたけどやめようかなー
この曲を作った頃は”花と路地”も活動してましたが、別でソロ名義のロックバンドを始めた頃でした。
メンバーは毎回変わって、バンド“楽しいよふかし”ともコラボしたし、“よみかきそろばん” &“はなし”のDs村山えりか氏に叩いてもらったこともありました。渡瀬君やモノノフルーツのトミーやビイドロ青柳君にギター弾いてもらったり。あとは全員女子っていう編成もありましたね。
今回録るにあたって誰にオファーしようか迷ったけれど、初演の時に叩いてもらったマーキンこと北山昌樹氏にお願いすることにした。この曲のいろんな録音を聴き比べていて、誰が上手い・下手ではなく、彼のグルーヴが一番この曲に合っていると思えたので。1曲だけだけれど北山さんのドラムで残しておきたいなあと。
◆北山昌樹ドラム録り
9/3(月)
というわけで録音当日です。梨っちゃんと北山さんそれぞれ1曲ずつという贅沢な録音になりました。同日・同じスタジオにて。先攻が梨っちゃん(前記事)、後攻北山さん。
ソロバンドはメンバー流動的だったから、北山さんがこの曲を叩くのは随分久しぶりだったはずだけど、テスト録音のときからすでにバッチリでした。
全体のグルーヴももちろんなのですが、ハイハットの刻みの中にゴースト(=小さく聞こえる音)が聞こえるような気がして、それが当時からかっこいいなと思っていたのです。それを検証していくと北山さんはそれには無自覚で、どうやらスネアのゴーストが僕にはそう聞こえるみたいでした。不思議。
とにもかくにもカッコいいテイクが録れました。今回わりとミドルテンポの曲が多いのでこの曲はガツンとロックンロールしたいなと思って。それであえてこの1曲のために北山さんに来てもらって、彼のグルーヴで叩いてもらえたのは本当にうれしかったし、意味があったことだなと確信しています。北山さんお店もオープンして忙しいなか来てくれて本当に感謝してます。
◆喫茶北山
そうそう、そのお店のことも書いておきましょう。
北山さんは音楽活動(シンガーソングライター&ドラマー)と並行して、今年から喫茶店を始めました。横浜からほど近い白楽駅(東横線)から徒歩圏内。その名もずばり「喫茶北山」。
僕もなかなか行けないでいますがそろそろお邪魔したいなぁ。インスタにはそのとき流している音楽のジャケットや、様々なメニューの写真がアップされています。
カレーやコーヒーゼリーや、開発中だという白玉ぜんざいやら...。いろいろ美味しそうです。お客さんにはナポリタンが大人気らしいですよ。何を注文するか迷ってしまいますね。。
ところで先日ドラマ“獣なれ”(2話)に白楽駅が出てきましたがあの丘の教会、実際にあるのかなー。探索がてら喫茶北山というコースもいいかもしれません。
◆ディレクションの責任
というわけで、無事ドラム録音終了です。
僕は演奏はしていないのですが、ディレクションって想像以上に頭も体力も使うんですね。もちろん一番疲れるのはプレイヤーとエンジニアですが。
ソロ名義なので全部自分の責任。もし録り直したくなったら日を改めてスタジオとミュージシャンおさえてやり直すことになるし、今回はそんな予算も無いし、ミュージシャンにも申し訳ないし、、。要するに行先を見て、ディテールも大枠も見ながら、舵取りをしなければいけない。そして実験もしつつ、時間配分をして、結果的にいい形で仕上げる。失敗できない。
というわけでレコーディング中は何もしていないように見えてずっと気を張って、集中しています。現場監督みたいなものですね。録りの日は朝から頭が休まらず、作業が終わるとどっと疲れが出ます。この日は連日の寝不足や仕事疲れもあいまって帰宅時倒れるというアクシデントもありましたが(泣)とにかく良いものが録れてよかったです。
これでアルバム全曲のドラムが無事終了。スガタさん、梨っちゃん、北山さん、素晴らしすぎるドラマーたち。なんて贅沢なアルバム。本当に感謝です。