大森元気/残像のブーケの制作日誌

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あのときの選択 (2020.1.26-1.29)

f:id:kitakamadays:20190527124917j:plain既出の写真ですが鎌倉在住していた頃。

1.26 (日)
「群青色」ボーカルテイク編集。シングルかダブルトラックか迷い中。2通りラフミックスを作る。追い込み前のざっくりレベルでいったん終了。


◆運命をわけた1曲を思い出して
同日。半端な時間があったのでふと「冬のカーブ」という曲を思い出してプロジェクトを開いてみた。(遊びでベースも入れてみた)

この曲は地味だけど雰囲気のあるアコースティック曲。今回のレコーディングを始めた頃(もう2年半前だが...)に作った曲で、当初はアルバムに収録する予定だった。当時は4~6曲入りのアコースティック中心のミニアルバムを構想していて、この曲は決してキャッチーではないが重要な役割を果たしていた。

ただたった1箇所のメロディーが納得いかなくてそれを考え直しているうちに1ヶ月以上かかってしまった(ほったらかしではなく1ヵ月作り直していた)。そのあいだに構想の見直しをしたくなり──それは時期をおいて数回にわたったのだけど──最終的にミニアルバムからフルアルバムに変更、アコースティック中心という案も破棄になった。他に入れたい弾き語りの曲があったのでこの曲はお蔵入りさせることにした。

運命のいたずらと大袈裟に言えばそういうことになるのだが、そのたった1箇所がすぐ修正できていればこの曲が日の目を見たし、それだけにとどまらず、そのまますぐ2018年にミニアルバムが完成していたかも知れない。今ごろは次のアルバム作っていたかなあ。

今回偶然思い出して久しぶりに聴いたことでそんな「もし」の未来を考え、ちょっと思いを馳せてしまった。

収録曲数の変更とかはどうでもよくて、コンセプトを変えたこと。それが大きいなあ。地味だけど、等身大で、匂いや雰囲気があって、当時住んでいた北鎌倉の山の感じ、空気感がにじみ出るような作品になっただろう。それだと多分あまり売れないものになっただろうけど、個人的にはお気に入りの作品になっていたような気もする。そんな未来はそれはそれでよかったのかも。

今作っているのはそのとき予定していた曲も含んではいるものの、北鎌倉の風の感じはしないし、根本的に全然違う方向を向いている。

「ファンの人以外にも届かせたい」「ご無沙汰している昔のファンの人にもまた気づいてもらいたい」「個人的でこじんまりとした世界を脱したい」そんな気持ちがある。ブログのほうに先日書いたけど、誤解を恐れずに言うと裏テーマは「残像カフェの未来進行形」。

ただこの変更や意図が功を奏するかはまた別の話(苦笑)。でも、こうやって感傷に浸るくらいには魅力的な構想をあえて蹴って、フルアルバムに変更した。その選択を後悔したくないし、もうここまで長引かせてしまったのだからこの2年半を無駄にしないためにも、今出来る限りのことはしていこうと思う。

まだまだ諦めない。
投げ出さない。
最後まで工夫はできる。

(あ、ちなみにアルバムから漏れた「冬のカーブ」は気に入っているのでいつか別の機会に発表しようとは思っています)


1.27 (月)
「群青色」
前日の書き出しにエラーがあったので再度書き出し。編集はまだ暫定段階。

「ぼくの愛する暮らし」
前記事にも書いた間引き中のマンドリン、なかなか答えが見つからない。こちらでオン/ミュート箇所を何度も指定してアダチ君に何パターンも作ってもらっているがうまくはまらないので自分でラフミックスを作りながら試行錯誤することにした。同時にテイク再編集&一部フレーズを故意にずらして新たなフレーズを作ったり。


1.29 (水) 
●「群青色」
Voテイク編集つづき

●「ぼくの愛する~」
マンドリンの抜き差し、再編集を昨日今日と聞いているが良い感じかも。