大森元気の制作日誌

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どっちのディスコだろう問題 (2020.3.23)

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◆新録だけど13年ごしの「boys & girls」
「boys & girls」は昨年のうちにほぼ完成していてベースのみ録り直しを検討していた。ところが全体的に大改造をすることになったのがこの時期でした。

この曲は四つ打ちのダンスナンバー(?)で、作ったのが2007年。余談だがandymoriなどを輩出するYouth Records主宰・庄司くんがDJイベントでかけたいので早く音源化してよって当時言ってくれてたのが嬉しかったなあ。けどタイミングを逃したままになってしまった...。

ライブでやっていたのはDs+Ba+EG+E.Pianoの4人編成バンドサウンド。その後2014年に打ち込みのマイブームがあってそのときに全編打ち込みバージョンを作ったこともあった(どちらのバージョンもリリースに至らず)

今回やっと録音しようとなり、13年前に一緒に演奏していた梨っちゃん(岡田梨沙)に叩いてもらってベーシックを録った。しかしその後、新しい試みとしてストリングスを追加したり、さらに打ち込みVerの要素も混ぜてみたくなったりしていろいろ試行錯誤していった。


◆ストリングス/ディスコの方向性?
以前の記事に書いたがストリングスパートは何度もやり直しをしていて、やっと昨年秋に完成したものだった。だがこれで決定!とは言えないでいた。

ストリングスを試行錯誤するうちに”ディスコ感”というワードがちらついていたが、曲全体としての方向性としてどこへ向かっているのか? ディスコ感が正しいとして、それは追究できているか? それとも味付け程度にまぶすくらいでいいのか? とにかくいろいろ突き詰めて考えていなかったなと。

ざっくり言ってしまえば(個人的偏見&便宜上)ディスコは2つに大別できる。<古典的なディスコ><ハウス的なディスコ>。どちらにしたいのか? そこが明確でなかったので中途半端になっていたのだと思う。


◆古典的なディスコのオマージュ

たとえばglobeの「love & peace foever」やPUFFY渚にまつわるエトセトラ」、90年代のモーニング娘。とか、最近話題になった乃木坂46の「I see...」など──古典的なディスコのオマージュ系でいくのかどうか。

www.youtube.com1年以上前から乃木坂にはまってますがこの曲はファン以外でも話題になっていました。SMAP感、90s感、ポケビに似てる等々。シングルのカップリング曲(加入1年ちょっとの4期生による楽曲)にもかかわらず表題曲の再生回数を超え、異例の4期生だけでTV披露したり。

www.youtube.comぼくらの世代ではやっぱりこれ。

www.youtube.comあとはこれも世代ですね。

これらのオールドスクールなディスコするには、ホーンセクションも追加しないといけないし、場合によっては鍵盤やドラムまで変える必要が出てくるように思えた。とりあえずどの曲もイントロがドラムのオカズから始まってるのでそれも用意しなくては。

そもそも今回の曲は曲調的にそこまでアッパーでないのでそっちへ振り切るには無理があるのでは?という結論に。


◆ハウス系ディスコ

となるともう1つの方向性である<ハウス寄りのディスコ>はどうか。PerfumeCAPSULEなど中田ヤスタカ氏の一連の楽曲だったり、もっと前のDaftpunkあたりが個人的には聴き馴染んできたものではあるが、どこまで迫れるだろうか。

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www.youtube.com実はこのピアノのループは、今回記事の「boys & girls」2014年打ち込みバージョン(未発売)のときにオマージュしていて(といっても音程は同じでなくアプローチ的な意味ですが)、今回の新録では音色は変えたけどうっすら入れています(執筆時点)

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これらのアプローチを採用した場合。サウンドをもちろん同じにする必要はないしそうする技量も持っていないのだが、仮に近づけられたとしてもEDM系は音のトレンドがどんどん変わっていく。EDMに限らないけどそのジャンルならではのお決まりのマナーもある。自分的にかっこいいと思えてもそれ系に精通している人が聴いたら「なにこれダサい」となりかねない。そういう意味では非常に難易度が高いかなぁと。


◆残る選択肢と、見つけたヒント
あと考えつくのは、ギターロック形態の四つ打ち。トライセラトップスアジカンレミオロメンなどが得意としているスタイル。これは残像カフェ時代2曲ほどやったことがあったが気分的にも曲調的にも今回の選択肢になかったかなぁ。

そんなときに、別の目的──低音やシンセベースのミックスの研究で髭男やサカナクションを聴いていて。そのあたりにヒントを見出した。

それら(上のMV「忘れられないの」とか)で聴かれるような印象的なシンセ──星野源やブルーノマーズなども頻繁に使用している80年代のオマージュ──を取り入れ、この方向から迫ってみるのはどうだろう?と思いつく。

これももちろん“時代の音”なわけで(「ネタ元の時代」という意味と、「今リバイバル的にオマージュする“旬”」という2つの意味で)、動き続けている彼等が使うならよいが、自分の作品はまだ完成まで時間がかかるからリリースする頃どう映るか。そういう意味で同じアプローチで使うには危険が伴う。

その懸念はあったのだが、とりあえず試しに当ててみたら思いのほか馴染んで、しかも曲の印象ががらりと新しくなった。それで興奮して細かいこと気にせずに使いたい気持ちが勝ってしまった。というわけでひとまず暫定でもいいのでこの方向で作ってみることにした。 

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前述したとおりこの「boys & girls」は作ったのが13年も前だし、今回のレコーディング自体も2年以上に及んでいるので、自分のなかで「新鮮味が薄れつつある」という問題があった。ほかの比較的オーソドックスな曲ならまだいいが、この曲はちょっとかっこよくしたい気持ちがそうさせるのかはわからないが特にそう感じてしまっていた。このシンセを入れたとことで本当に新鮮に感じ、がらりと変わったのでその問題も解決できるようにも思えた。


2020.3.23(月)
・というわけで上記を踏まえシンセパッド録音。

・8分音符のループ(CUPSELE動画欄参照)の使い方・音色に疑問を感じ、フレーズ・音色とも変えてみる。この日は見つからず仮。

・ベースは前述のとおり弾き直しを検討中だがこの日は試しに鍵盤でシンセベースを当ててみた。髭男のシンセベースがかっこいいなと思っていたところだったので。音色のセレクトが難しくどんな音にするか決まらないがかっこよい気がする。ただしやはり生ベースのほうが自分っぽさは出るか。